株式会社幸

雪が起こす雨漏り、すがもり対策の為に、屋根点検をしておきましょう。

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雪が起こす雨漏り、すがもり対策の為に、屋根点検をしておきましょう。

雪が起こす雨漏り、すがもり対策の為に、屋根点検をしておきましょう。

2023/02/20

雪が起こす雨漏り、すがもり対策の為に、屋根点検をしておきましょう

雪が原因の雨漏りは厄介なので今期の冬に向けて参考に見ていただけたらと思います。

【雪が引き起す雨漏り】:はじめに

積雪は、積もった直後は密度の小さな”新雪”ですが、上に積もる雪の重みでつぶされ、”こしまり雪”、”しまり雪”、”ざらめ雪”と次第に状態が変化し密度が増します。降り積もった雪の見かけの深さは変わらなくても、時間の経過とともに密度がどんどん高まり重量が増加していきます。


降ったばかりの雪(新雪)は積雪1cmあたり1mmの降水量に換算されることがありますが、圧密が進むにつれて積雪1cmあたり3mmの降水量の重さと同じになると言われています。つまり、

1m3あたりの雪の重さは300kgということになります。体重60kgの大人5人分になります。


例えば屋根に1mの雪が積もると、一坪(3.3m2)あたり1トンもの雪が載っている状態になります。雪の重さを考えると、雪国ではこまめに雪下ろしをしなければいけないことがわかりますし、雪崩がいかに危険かということも想像できると思います。

雪特有の雨漏り原因1.雪の凍害による屋根の損傷

屋根に雪の水分がしみ込み、それが凍ったり溶けたりを繰り返すことによって、屋根材が割れてしまう。

こういった『凍害』と呼ばれる被害が冬場は起こります。

水は凍結すると体積が大きくなる性質があります。わずか一滴の水でも凍ってしまうと一回りほど大きくなっていきます。

屋根にしみ込んだ雪の水分は凍ると膨張し、内部から圧迫。また溶けて凍って…を繰り返すうちにどんどん屋根のダメージは蓄積され、破損(爆裂)を引き起こします。

その結果、その破損個所から雨漏りが起きてしまうんです。

雪の量には左右されないので、わずかなレベルの雪でも油断できないです

(『雪が降る』という事態が、この原因に直結します)。 

 

材質にもよりますが、屋根材のなかには多孔質といって、目には見えないほどの小さな穴が開いているものがあり、その場合は吸水性が高くなっています。

卵の殻と同じです。

ただ、本当に小さな穴なので、雨であれば流れますから、基本的にしみ込むことはあまりありません。

ですが雪は屋根に降り積もった場合は話は別になります。

雪の場合、わずかでも屋根に『積もる』という現象が発生します。

そうなると吸水性の高い屋根材に溶け切る前に少しづつ雪の水分が染み込んでしまうのです。

 

屋根材の吸水率は

一般的な屋根の吸水率になると

ガルバリウムなどの金属屋根…0%

豪雪地域以外の一般的な瓦…12~15%以下

スレート材…13.7%

となっています。

豪雪地域では対策のために金属屋根が多いですが、そうではない地域ですと最近スレート材の屋根が増えています。

豪雪地域でないエリアの方が、雪による雨漏りの危険性がある、ともいえます。

雪特有の雨漏り原因2.積雪による屋根の損傷

雪はふわふわ軽い…みたいなイメージがあるかもしれませんが、実際は結構重いもの(雪国にお住いの方はよく分かると思いますが)。

この雪が屋根に積もって、重みによって破損が発生。そこから雨漏りが起きてしまうことがあります。

そもそも雪は水であり、水は凝固すると重たくなる性質があります。

仮に屋根1㎡あたりに雪が1㎝積もった時の重さは

雪の重み参考

ふわふわな新雪…約3㎏

積雪の重みで固まった雪…約5㎏

溶けて再び凍ったザラメ雪…約7㎏

このように、新雪とザラメ雪では2倍以上、重さが違います。

雪国などで30㎝も積もれば、ザラメ雪なら210㎏の重さ。ここまでくると、屋根が破損してもおかしくありませんよね。

こういった理由で屋根材に破損が発生し、そこから雨漏りが起きてしまうのです。

ちなみに雪の少ない地域での一般的な屋根の積雪荷重の目安は30㎝。あなたのお住いの地域で、これぐらい雪が降ることがあれば注意してくださいね。

雪国では破損が起こらないように、勾配をつけて屋根に荷重をかけないようにしたり対策していますが、雪の少ない地域では対策はほぼしていない家がほとんどなので気をつけなければいけません。

雪特有の雨漏り原因3.すがもり

雨漏りを引き起こす「すがもり」というものがあります。

では「すがもり」とはどういった現象なのでしょうか?
すがもりとは、以下の流れで雨漏りに繋がってしまうものです。


①屋根の上の雪が溶けて水になり、その水が軒先でつららを作る

②そのつららの屋根側(軒先側)の氷が堤防の役目をして、
 雪解け水が屋根の上から落ちにくくなる

③その結果、屋根の上に水たまりができる形になって、
 室内に水がしみ込んできてしまい、雨漏れになってしまう


このすがもりが起こる原因は、家の中の熱が屋根にまで
伝わってしまい、雪が解けるためです。
なので、熱を伝わらないようにすれば、すがもりを防ぐことができます。

雪特有の雨漏り原因 まとめ

 

雪特有の雨漏り原因1:雪の凍害による屋根の損傷

雪特有の雨漏り原因2:積雪による屋根の損傷

雪特有の雨漏り原因3:すがもり

 

今回の記事は以上となります。

いがかでしたでしょうか。

雪で屋根が傷むとは、なかなかイメージしにくいかと思いますが、
放っておくと深刻なダメージにつながります。

ご自身の屋根の構造を把握しておくと、雨漏りを未然に防ぐことも可能です!

豪雪地帯の方は特に、屋根の上にも気を配りましょう。

 

ただし!ご自身で屋根の上に上がることはNGです!

必ず、屋根工事店に見てもらうようにしましょう。


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